前の彼氏とは私の猛アタックで交際が始まりました。
当時私1回生、彼4回生。
1回生から見た4回生なんてもう先輩マジックそのもので、
みんなの前で歌っていた、誰からも慕われる、そんな4回生の先輩が自分を見つけてくれた。認めてくれた。
好意を抱いたきっかけはそんなところでした。
念願叶って付き合えてから卒業までは、あぁいまみんなが見ているこの人の彼女は私なんだ。こんなにも後輩がいるなかで独り占めできるのは私だけなんだ。そんなことを思いながらステージを見ていました。
それから2年半の間に私はアカペラが軌道に乗りました。一方彼は就職して人前に立つ機会はほとんど無くなり、年々普通の人になっていきました。
憧れて、付き合って、3年かけて自分がそこに辿り着いたときには彼は普通の社会人。
付き合いてたの頃は身だしなみなんてどうでもよかった。彼の横を歩けるだけで幸せだった。少しでも彼に見てもらいたくて、彼が好きそうな服を着てみたり、友達に教えてもらった化粧を試してみたりした。
それが3年経って、寝ぐせで待ち合わせに来る彼に腹が立つようになった。遅刻癖が気になるようになった。
私が大好きだったきらっきらの彼はもうとっくにいなくなっていて、私は無意識にその他の部分にそれを求めるようになったんだと思います。
私、現在4回生
私にも、自分を慕ってくれる後輩ができました。
今の自分には、「君の未来はこうだよ」と高校時代の自分に胸を張って言える輝きがあります。
この先よほどのことがない限り、人生のピークはここなんだと思う。
そんな今の私に好意を抱いてくれる後輩は、この先社会に出て輝きを失っていく私を見ていられるのだろうか。
歌わなくなった私に何の魅力が残るのだろうか。
イケメンは減点方式 などと言いますが、憧れの先輩だってそうです。
人を好きになってばかりのこれまでだったけれど、私が好きになった相手も同じように私の気持ちが冷めることを恐れたのだろうか。
人に好かれることがこんなに怖いことだとは思いもしなかったなぁ。
まぁいつだって私は私なので、来年以降も今の自分に恥じないよう生きていこうとは思っています。期待してるよ未来の私。