ジェットコースター

 

仕事

 

朝早い 夜遅い

帰れない

ご飯がまともに食べられない

座れない 腰が痛い 足が痛い

上司との相性

同期との温度差

相談できる人がいない

どう考えても改善できるのに「こういう業界だから仕方ない」と諭される

追い込まれすぎてトイレで隠れて泣くことなんてざら

 

体に悪いことをしているという、はっきりとした実感。

いつでも辞めてやるって毎日思う。

 

でも、

 

ライブを見ている時間だけは、何もかも忘れられる。

 

会場のいちばん後ろから見る照明はまるで花火みたいで、

客席では見渡す限りの人が同じ音楽に夢中になっている。

いい音楽を聴いて身をよじり、痙攣し、見つからないように恋煩いみたいなため息をこぼす。

あぁ私このためにこの仕事してるんだなぁ、

この仕事に就けてよかったなぁって、心からそう思う。

 

その繰り返し。

 

 

私生活

 

先月、約半年連れ添った恋人から用済みを言い渡された。

もう味もしないのだと、そんな風なことを言われた。

なんとか説得して、というより根負けさせて関係は続いたものの、

首の皮一枚

いつどうやってまた別れを告げられるのかわからない

些細なことでトゲのある言葉を投げかけられる

その度に傷を負う

そんな状況がしばらく続いた。

 

そんな彼の家に1ヶ月ぶりに行った。

もう触れることすら許されないと思っていたその手が、何事もなかったかのように私に触れた。

 

堰を切ったように何かが流れ込むような感覚があった。私はそれを愛だと思った。

 

「手上げてないだけでDVみたいだね」

浮かれた私に、友人の何気ない言葉が妙に刺さった。

わからない。毒が回った私にもう正常な判断はできない。

他の何を食べても味がしない。

 

そんなことを、きっとこれからも繰り返していくんだろうなぁ