新陳代謝

 

今日は体調が優れず、初めて会社を休みました。

ツイッターで友人が載せていたプレイリストを聴き続けています。

 

一方的に推して…もとい好いている友人がどんな音楽を聴くのか気になって見てみたんですが、なかなかにドンピシャで。

自分の好きな曲を集めたプレイリストを送りつけました。

 

「渋いな、わりと感覚近いかもしらん」

 

鐘が鳴りました。

今の私の鐘はそよ風でも鳴る軽率な鐘なのです。

 

ですがまぁ、感性が近いというのは対人関係においてかなり重要なことで。

ここ数ヶ月不幸のどん底にいるような気でいましたが

この世も捨てたもんじゃないなぁなんて思いながら、今朝出会った素敵な音楽を体に流し込んでいます。

 

こうやって、無理矢理に毒素を抜いていきます。デトックスです。

 

 

報告です。

「推せる彼氏」がただの「推し」になりました。

 

2ヶ月ほど前に別れたいと打ち明けられ、説得を続けてきましたがだめでした。

結局私が折れる形でお別れしました。

 

たくさんの愛情を育み、たくさんの未来を思い描いてきました。つらいです。とってもつらいです。

 

幸せな半年間でした。

きらっきらで、毎日が刺激的で、怖いものなんて何もありませんでした。

 

 

多才で、感性が抜群で、気が利いて、努力家で、

やることなすこと予想がつかなくて、飽きなくて。

 

放っておくと寝ずに食べずに無理をして、いつも眠そうで、

 

旅行の往路で助手席で熟睡する彼を見て、思うところはありましたが

初デートには遅刻しないように寝ずに来た彼が、今や運転する私の横で寝るようになったんだなぁなんて思うとなんだか感慨深くて、そっとしておきました。

 

自分を大切にしない彼を、私は大切にしたいと思いました。

 

責任感が人一倍強くて、

中学の、さほど仲の良くなかった友達の命日になると8年経って最後の一人になっても帰省して手合わせに行っている話を聞いて、本当に何があっても先に死ねないなぁと思いました。

「私が病気にかかって余命宣告されたらひどい女になって嫌われて別れてから死ぬね」

そんな約束も、不要になってしまいました。

 

 

彼は安直な歌詞が嫌いだと言いました。それを聞いて、この人とは感覚が合うと思ったのを覚えています。

同じ理由で私は彼が聴く、安直なリズムパターン・コード進行の邦ロックを未だに受け入れられないのですが。

 

思い返せば、合うところよりも合わないところのほうが多い二人でした。

それでも、自分と全然違うからこそ魅力を感じたし、

どんな気苦労も厭わないくらい大好きでした。

 

 

付き合う前、私の何がそんなにいいの?って訊いたことがありました。

それで顔とか歌とか言われたらきっと、その程度かって相手にしなかった(好きにならないように努力した)んですけど、

そこで彼は、こんな話をしてくれました。

 

何年経っても素敵な記憶ってあるじゃないですか、

いつどんな心理状況で振り返っても良いって思える記憶。

そういう、自分を振り出しに戻してくれるものってちゃんと人を好きになる上では大事だなって思って。

先輩との間にはそれがあって、

それで、あ、自分この記憶さえあればいつまでも先輩のこと好きでいられるって確信したんです。

 

この言葉は彼と付き合うことを躊躇っていた自分を後押ししてくれた言葉で、今でも私の宝物です。

 

ねぇ、話が違うよ。

こんなに私を夢中にさせてどこに行っちゃうの?

 

 

半年間、彼は本当に頑張ってくれました。

身に余るたくさんのものを貰いました。

いい彼氏でした。

そんなに頑張らなくていいよ?ってぐらいいい彼氏でした。

 

それで彼は燃え尽きちゃったみたいです。

社会人と学生で付き合っていくことの不安とか、私の婚期のこととか、嫉妬とか、色々思い悩んでしんどくなっちゃったみたいです。

 

それで燃え尽きるならほんとにそこまでしてくれなくてよかったよ。無理してるって早く言ってよ。

そんなこと今更言ったって彼には届かないんですけど。

 

正直納得はいかないし、とっても腹立たしいんですけど、

半年の間に彼からもらったものは紛れもなく本物で、私にとっていつまで経っても色褪せない思い出で。

 

 

彼、シャンプーまで私の真似をしてたんです。

質問箱で匿名で訊いて、その日のうちに買ったんです。おっかしいよね。

それがこの間切れて、違うのになって。

すっかり扱いにも慣れた狭いユニットバスで、いつもと全然違う匂いで髪を洗いながら

いろんなことを思い出しました。

このまま嫌なところばかりが見えて、こんな感謝の気持ちも忘れちゃうのかな、それは絶対に嫌だなって。

それで、別れることを決意しました。

 

 

コンビニによって置いてるアイスもお酒も全然違うこと

金木犀は寒い夜のほうが香ること

好きな人に髪を乾かしてもらう時間があんなにも愛おしいこと

喫煙者とのキスがスモーキーフレーバーなこと

大切な人を起こす日は早起きできること

自分があんな風に笑えること

 

たくさんのことを知りました。

どれも忘れたくないことばかり。

 

 

人生最後の大恋愛。

思い出になるにはまだ時間がかかりそうです。

 

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